おめでとう!三輪さん!

 第5回国際ワーグナー歌唱コンクール、派遣対象者選考国内オーディションに三輪陽子さんが受かった。これに受かると、8月にバイロイトで行われる予選に出場する資格がもらえる。(ただしその前にテープ審査があるが)
 そのバイロイトでもし予選を通過すると、来年初めにヴェネチアで開催される本選へと進む事になる。
 三輪さんは、ソプラノの飯田実千代さんと並んで、モーツァルト200合唱団を中心に、名古屋で演奏会をやる時に僕が好んで起用していたアルト歌手だ。オペラではなく宗教曲が中心だったけど、僕は早くから彼女達に注目していて、いつか世に出る人材だと思っていた。
 二人とも僕の紹介で新国立劇場のノヴォラツスキー芸術監督のオーディションに応募し、彼に気に入られて主役のカヴァーから始まってぼちぼち新国立劇場公演に登場している。二人は共同で新国立劇場の近くにマンションを借り、演目によって一人暮らしをしたり共同生活をしたりしているそうだ。大丈夫かなと心配する僕をよそに、結構仲良くやっているようである。

 三輪さんは、日本人には珍しい響きのしっかり詰まった本格的なアルトの声で、テクニックも確実でとても好印象を与えた。派遣の為のオーディション当日の審査員は、指揮者の飯守泰次郎さん、演出家の鈴木敬介さん、ワーグナー研究家で日本ワーグナー協会理事長の三宅幸夫さん、そして僕だった。
僕が知り合いだからってえこひいきしたと思わないでくれよ。当日は、一般の聴衆が審査員とは別に投票をして、これが聴衆による特別賞になったけれど、これも三輪さんがゲットした。つまり公平な審査だったというわけだ。
 でもやっぱり知り合いが受賞すると嬉しい。三輪さんは実力の割にはこれまで認められていなかったからな。これを機会にまた大きく羽ばたいて欲しい。ただバイロイトで自己主張の強い外国人歌手に混じって歌うとしたら、まだまだキャラクター的に弱い。あと彼女に求められるのはひたすら表出性。歌っている主人公の人格や心情をどう外側にアッピールするか。これにつきる。
 とにかく頑張って欲しい。僕がバイロイトにいないのはなんとも残念だけれど・・・・。知り合いみんなに呼びかけておくから、バイロイトでは、彼女の面倒を見てくれる人には事欠かないはずだ。

ゼミナール
 今、第二回目のドイツ・レクィエム・ゼミナールが終わって、主催者達とささやかな打ち上げをし、帰ってきたところだ。少し酔っぱらっているし、夜も遅いので、今日の原稿は短いです。アナリーゼはいくら時間があっても足りない。1楽章1講義でも全然大丈夫くらい説明することがある。音楽的モチーフの発展、展開。それを支えるリズムや和声。
 しかしあまり専門的になり過ぎると初心者にはちんぷんかんぷんになる。楽しみながらしかも為になる。で、出来るのかなあ、そんな芸当?
 で、なんとかやったんだけど、案の定時間が足りなかった。最後は超特急ですっ飛ばしていったのでついてこれない人もいたかも。ごめんなさいね。
 ともかく今日で無理矢理第4楽章まで出来たから。あとは三曲を残すのみとなった。次は今回よりはかなり余裕を持って出来るだろう。今日説明し切れなかったところも、もし時間があれば丁寧にやれるかも知れない。

 でもやっぱりドイツ・レクィエムって名曲だね。自分で聴いてて思った。こんな曲をやらせてもらえるなんて本当に光栄です。
 さて、もう眠くなってきました。ごめんなさい・・・・ムニャムニャ・・・・あれ、目の焦点が合わねえぞ!

おさん
 明日(月曜日)はまた11時から新国立劇場で「おさん」の練習だ。粟国淳君の演出は日本人離れした発想でとても新鮮。細かい話はまだ出来ないけれど、人形のようなオブジェを使い、ドラマに対して現実的に切り込んでいくのではなく、むしろ架空の空間を作り上げる事によって、かえってリアリティを出そうとしている。
 合唱団も頑張っているよ。まだチケット買っていない人はすぐ買いなさい。ヴェルディやプッチーニでは絶対見られないものが見られまっせ。
ムニャムニャ・・・・おやすみなさい・・・・。

Cafe MDR HOME  

当ホ−ムペ−ジに掲載された記事、写真、イラスト等の無断転載を禁じます。
Copyright © HIROFUMI MISAWA. 2005-2008 All rights reserved.