やっぱり「放心状態」のまんま

三澤洋史

放心状態
 8月29日月曜日朝。今、放心状態。大きな公演の後は、よくこうなるのだけれど、こんなぼんやりしているのは本当に久しぶり。いつもは、パソコンに向かうやいなや指が勝手に動く感じで、文章がスラスラとディスプレイ上に現れるのに、もう10分間くらいこのままでフリーズしているぜ。頭が働いていないんだ。

 この一週間、あまりにもいろいろなことがあり、脳みそが絶えず超高速で演算を繰り返していた。それが昨日のミュージカル「ナディーヌ」終演をきっかけに、ぽーんと真空状態に放り出されたようになった。
 30分も早く着いた打ち上げ会場で、エレクトーン奏者の塚瀬万起子(つかせ まきこ)さんと娘の志保の3人で、みんなに先駆けて別会計でビールを頼んだが、口をつけた途端に脳みそが完全にはじけてしまったので、打ち上げが正式に始まる頃には、もうただの酔っ払いのおじさんになってしまっていた。
 その脳みその状態が今朝になっても続いている。今日は、これから妻の車で聖学院に行って、舞台スタッフの会社アイジャックスの2トン車に積み込む大道具小道具を見届けてから、トラックと共に群馬に向かい、僕の実家の物置に、それら全てを積み下ろす。物置といっても、亡くなった親父が個人企業の建設業を営んでいたので、母屋一件分くらいの2階建ての建物だから、大きなパネルなんかも入るわけである。これが終了して、初めて僕の“「ナディーヌ」に捧げた熱い夏の日々”が終わるのだ。
 その後僕は、妻と共に介護付き施設に入っている母親の見舞いに行って帰ってくるつもり。本当は、聖学院に向けて出発する前に、ある程度原稿を書いてから、夜に仕上げて、今晩中にコンシェルジュに送ろうかとも思っていたが、このままではとうてい無理だな。
 
すみません!たぶん、この続きを明日以降に書くと思うので、とりあえずは、ここまでで勘弁して下さい。


ナディーヌ・メインキャスト達


 8月30日火曜日、夜。今日は一日オフだったのだけれど、結局なんにも原稿は書けなかった。こんなことは本当に珍しいことだ。では、一日ただぼんやりしていたかというと、まあ、そうではない。パソコンを自作していた。こうした、単純作業のようなものは出来るのだ。しかしスコアを勉強するとか、原稿を書くとかいう、ちょっとでもクリエイティヴな事に関しては、本当に自分が馬鹿になっちゃったのではないかと思うほど、なにも浮かばないし、なにもする気が起きないのだ。
 パソコンの自作は、10年前くらいまではよくやっていたので、自分にとっては、雑巾がけしたり窓ふきしたりするのと変わらない。これまで意固地のようにWindows XPを使い続けてきたが、今回マザーボードもメモリーも全て新しくしてみて驚いた。なんと速いのだ!Windows 10なんか10分もしないうちにインストールが完了したし、2テラバイトもあるハードディスクも2分くらいでフォーマット出来ちゃった。
 こうして最新スーパー・マシンがあっけなく出来上がってしまったわけだが、そうこうしている内に孫の杏樹が保育園から帰ってきた。そしてまたメロメロじーじ。だめだこりゃ。そんなことも言ってられない。明日には、もういろいろな活動を開始しなければ・・・・。

 「ナディーヌ」のことについて、あれもこれも書きたい。しかし、書き始めたら、書きたいことは山ほどもあって果てしない。僕の深い人生観から僕の取るに足らない日常の生活感に至るまで、全てが「ナディーヌ」に結集されている。そして、花の都パリに対する愛、愛、愛・・・・。
 みなさん、すみません。今日はもうこれで寝ます。来週に期待して下さい。

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