アッシジ祝祭合唱団の解団式
10月5日土曜日10時。アッシジ祝祭合唱団のみんなが良く通った地下鉄南北線東大前のYMCAに一同集まった。僕の妻も合唱団員ではないが同席した。今日は“解団式”と称したアッシジ演奏旅行の打ち上げである。
アッシジ以来遭っていなかった懐かしい面々がそろって、まず聖フランシスコ大聖堂での演奏会の録音をみんなで聴き、それから僕がスピーチをして、最後に僕の作曲した「主の祈り」をみんなで歌った。
アッシジの演奏の様子は、団員の新岡香織さんが録画、編集してYoutubeに挙げているので、勿論みなさんも観れるし、団員達もすでに観ているが、こうして良い音で録音だけに集中してあらためて聴いてみると、自分の作品及び演奏ながら、結構感動した。合唱団も心を込めて丁寧に歌っているし、イタリア人達の即席で集まった演奏者達も真摯な態度で演奏に集中している。
解団式が終わると、予約してあった近くの中華料理屋にみんなで行って立食パーティーとなった。昼間なのに普通にビールで乾杯し、その後ワインも飲んだ。練習は1年近く行ってアッシジ入りしたけれど、旅行中初めて話をして親しくなった人達が多かったので、
「これ、ここだけで終わるの、もったいないよな」
と思っていたら、アカデミカ・コールのメンバーを中心に、
「先生、せっかくラテン音楽風のミサ曲だから、これを持ってブラジルに行こうという話が湧き上がってますよ!」
と言ってきた。
僕は即座に、
「ブラジル!いいですね。行きましょう!サンバ、ボサノバが大好きなので、一生に一度は行っておきたいと思っていたのです!」
と答えた。実は旅行中もその話は出ていたのだけど、あまり本気にはしていなかった。
でも、こうして帰国して落ち着いてしまってから、あらためてその話を聞くと、
「実現するといいな!」
と、結構本気で思ってしまう。ま・・・あまり期待しすぎると失望したときの落胆が大きいから、気長に待っていよう。だけど・・・実現するといいな・・・いいな・・・いいな。
僕が昔指揮をしていた六本木男声合唱団はブラジル演奏旅行に行ったんだよね。僕は六本木男声合唱団とはモナコには行ったけれど、初谷敬史君からブラジルの話を聞いてて、「いいな・・・いいな・・・」とずっと思っていたんだ。
ちょっとだけ昔話になるけれど、僕は新型コロナ・ウィルス感染拡大で、仕事がみんなキャンセルになった2020年の春から夏にかけて、暇な時によくYoutubeでいろんな音楽を聴いていた。といってもクラシック音楽よりもボサノバやサンバなどのラテン音楽を聴くことが多かった。
杏樹は当時ピッカピカの小学校1年生のはずだったけれど、コロナによる緊急事態宣言が発令されて、6月まで学校に上がれなくて、授業が始まっても週3日だけ通う、などで時間がたっぷりあったので、よく彼女を膝に乗せて一緒にブラジルの歌手Roberta
Saホベルタ・サをYoutubeで観ていた。次に紹介する曲には、リオデジャネイロを代表するコルコバードの丘に立つイエス像が見える。
懇親会後にみなさんと (写真提供:古屋英樹様)