読書週間
今週は読書と思索に明け暮れた。僕には分かっていた。ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」を読み終わったら、きっとその隣に並んでいる「ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く」という本も買うことになるだろうし、家にある様々な宗教書を取り出して調べなければ済まなくなるだろう。同じ作家の「天使と悪魔」も当然買って読むだろう。そうすれば少なくとも一週間はそれでつぶれるだろう。僕はこんな風に何でも夢中になってしまうのだ。
昔母親がよく言っていた。
「お前がなにかに夢中になると、本当に取り憑かれたようになって、回りのことは何も見えなくなる。端で見ていると怖いよ。」
普通の人が止めるところで止めないからな。納得がいくまでしないと止まらないんだよ。まあ、そういう感じだから現在の自分があるとも言える。一方、気が向かないと全然動かないんだ。これが僕の欠点。自分でよく分かっている。
北朝鮮が差し出してきた横田めぐみさんの写真。特に拉致されてからあまり経っていない写真に胸がえぐられる想いがした。寂しさ、不安の入り交じった表情でこちらを見ている。罪のない少女をいきなり拉致し、北朝鮮に連れ帰ってしまうなんて考えられない。このような犯罪が国家ぐるみで行われていたのかと思うと、怒りがふつふつとわき起こってくる。この怒りを一体どこにぶつけたらいいんだよう!
帰りたかったろうな。両親に会いたかったろうな。せめて自分が元気でいることだけでも知らせたくて苦しんでいただろうな。
でも白状するけど、僕は「自分の娘でなくてよかった。」と片時でも思ってしまった自分自身を今恥じているんだよ。人間って、どこまでいっても利己的だよな。
「天使と悪魔」の中で気になる記述がある。
「1990年前後に大統領だったジョージ・ブッシュが最高位のフリーメイソンであることは資料によって裏付けられている」(天使と悪魔 下巻101章)
というのだ。ダン・ブラウンはこの中でブッシュがイルミナティだと言っているが、その真偽のほどはどうでもいい。問題は息子の方のブッシュ大統領も、おそらくフリーメイソンだろうということだ。クリントン前大統領もフリーメイソンだった。そうすると・・・・ 以前どこかで読んだことのある、フリーメイソンによる最終戦争すなわちハルマゲドンへのシナリオという陰謀が頭に浮かぶ。