充電完了

三澤洋史 

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充電完了
 Quoniam tu solus sanctusからイン・テンポのままCum sancto spirituの合唱曲に突入する。アドレナリンが出る。この感じ・・・・そうだ、これはスキーで急斜面を滑り降り始めた時の気分だ!自分を信じて、絶対出来ると信じて・・・・おっとっとっと・・・・合唱が守りに入っている。ダメだ、これではつまらない。僕は指揮をやめる。
「もっとアクティブに!バラケてもいいから失敗を恐れないで、思い切っていこう!」

 角皆優人(つのかい まさひと)君が言っていたな。
「転ぶなら怖いからと山側に転んではいけない。それでは決してうまくならない。谷側に転ぶこと」
谷側に転ぼうとすると、重心が前に行くから逆になかなか転べない。だからうまくなるんだ。うまくなろうと思ったら怖いところを避けていてはいけない。なだらかな斜面だけで日がな一日無難に滑っていてもつまらないではないか。バッハの演奏もそうだ。安全で無難なだけのバッハなんていらない!オブリガートの各ソリスト達も仕掛けていかなければ・・・・。僕が欲しいのはエキサイティングなバッハ。

 テノールがフーガに入る。アルトが入ってくる。徐々にパートが増えてくる。僕の感覚は研ぎ澄まされていて全ての音が鮮やかに聞こえる。認識力が高まっている。それにしてもなんという緻密な音楽なんだ!

 僕は指揮をしている自分のスタイルをシビアに観察する。フォームが乱れていないか?無駄な力が入っていないか?全ての動きに必然性があるか?先日からスキーのレッスンを受けているだろう。翻って考えて見ると、自分の指揮のフォームは問題なしと勝手に信じている「偽巨匠」の自分がいた。スキーのレッスンで徹底的に直されたように、一生徒となってどんな細かな誤りも見逃さないように吟味しなければ。師は、勿論自分自身だ。
 基本的な姿勢は最も大事だ。骨盤を後方に引き、背筋を伸ばす。するとエネルギーが腰から背骨に沿って登ってくる。両腕で水泳のハイエルボーの姿勢を取ると、胸の周りに磁場ができる。そこからエスプレシーヴォが生まれ出て、奏者達の元へ飛び出していく・・・・・。

 1月20日木曜日と22日土曜日は、2月6日に行われる名古屋モーツァルト200合唱団主催のバッハ作曲「ロ短調ミサ曲」演奏会のオケ練習。オケはセントラル愛知管弦楽団。白馬での充電の成果をここで確認する。

若林美穂さんの欠点徹底克服レッスン
 1月17日月曜日。早朝6時40分白馬五竜発の高速バスで志保は帰っていった。僕も朝食をとってからペンション・ウルルを引き上げ、白馬五竜とおみスキー場のセンターであるエスカルプラザに荷物を運んだ。ウルルのマスターが車を出してくれた。最後の最後まで行き届いたサービスに感動を覚えた。朝のとおみゲレンデ
 さて今日はまず10時から若林美穂(わかばやし みほ)さんのプライベート・レッスン。美穂さんは、夏は水泳のインストラクターをし、冬は、角皆君が経営しているエフ・スタイルというスキー・スクールの講師をしている。僕は彼女から水泳も習っている。
 昨日、U氏で基本的な事を学んだ僕は、美穂さんに一度滑りを見てもらった。
「三澤さん!結構うまいじゃないですか!」
と褒めてもらった。ただ僕の滑りは、ターンの中盤からはきれいなパラレルになっているけれど、前半にまだハの字のプルーク・ボーゲンの痕跡が残っているという。
「まずこれを徹底的に直して美しいパラレル・ターンに仕上げましょう」
ということでレッスンが始まった。
 U氏のレッスンは中級コースにも行って急斜面の滑り方も指導してくれたが、美穂さんは、全てなだらかなゲレンデで重心の移動の仕方とフォームに集中してレッスン。そこだけ見ると、ちょっと初級コースに逆戻りしたように感じられるが、こうした欠点徹底克服レッスンは、後でその有り難さが分かってくる。

 外足の踏み込み方と内足の寄せ方、重心移動が分かってきた。美穂さんのレッスンは、
「スキー板の先端をグリグリと上から押す感じ」
といった子供でも分かるような単純な言葉で表現するのでとても分かり易い。一時間半のレッスンの間に、ターンの内側の足を外足と同時に寄せることが出来るようになり、ハの字になる瞬間がなくなった。この時点でレッスンはおしまい。

角皆君と一緒に滑る!
 それからレストランに行って角皆君と久し振りに再会。美穂さんと三人で楽しく昼食。
「いやあ、三澤君と一緒に滑れるなんて嬉しいよ!」
と言うが、こんなへたくそな僕と滑って嬉しいわけねーだろ。

 食事が終わってみんなでスキー板を装着し、リフトに乗る。若林美穂さん
「ちょっと滑ってみなよ。美穂の成果も見てみたいしさ。なんにも考えないで好きに滑ってね」
こういうのってかえって緊張するよね。でも角皆君は、
「三澤君。思ってたより全然うまいじゃないか!」
と言ってくれた。でも角皆君も美穂さんも、そもそも思ってたレベルが相当低かったんだろうね。

ストックは指揮者
 「三澤君。まずストックの使い方を教えてあげる。実際に滑るのがオーケストラだとすると、ストックはね、指揮者なんだよ」
ほう、新しい情報だぞ。そしてストックの扱い方を徹底的に教わった。ストックって本当は凄く大事なんだ。確かに指揮者だ!
 指揮者って本当に必要なの?と多くの人に思われている点も似ている。確かにストック自体で滑っているわけではないけれど、ストックが正しいフォームと位置で突けるということが、その後の運動の安定性を保証するのだ。
 つまり、こういうことだな。悪い指揮者は演奏の邪魔になるけど、良い指揮者に導かれると、人は、指揮者はなるほど必要なのだと、その存在価値を認めるわけね。

荒療治
「それではゴンドラに乗って上の方に行こう!」
というので、三人で中級者コースに行く。角皆君が美穂さんに訊く。
「美穂、三澤君にテール・ジャンプってさせた?」
「はい、なだらかなところでやりましたよ」
「じゃあ三澤君、失敗してもいいからここでストック突いたらスキー板の後ろだけジャンプさせてごらん」
「ええ?こんな急斜面で?ム・・・ムリ!」
「大丈夫だよ。ストックさえ正しく突ければ出来るよ。僕に付いてきて」若林美穂さん
見ると、もう滑り初めて行ってしまった。こういう無謀な事を言い出すのがタメの良くないところ。ようし、もうヤブレカブレだ。ええと、ストックをちゃんと突くんだな。きっと転ぶぞ。えいっ!ほら転ん・・・・おや?大丈夫だぞ。でもきっとまぐれだ。ストックをきちんと・・・えいっ!あらら・・・また出来ちゃった。
「おおい、三澤君、素晴らしいよ。出来てるよ!今度はその時に両足をクルッと谷側に回してごらん」
ム・・・ムリ!今度こそコケるぞ。よいしょ!ほらコケ・・・・あれ?出来ちゃった。
「凄いじゃないか。完璧だよ、三澤君。さっきまで中級だったけど、これでパラレル・ターン完成。上級者の仲間入りだよ!」
ホンマかいな。でも、なんで出来たんだろう?あっ、そうか、かかとを上げるテール・ジャンプをするということは、否が応でもスキー板の先端から着地するから、前に重心がかかってコントロールし易いのか。
「実は僕も三澤君が出来るかどうか自信なかったよ」
「おいおい・・・。なんて荒療治!」
「これからは、いつもジャンプしたら疲れてしまうから、ジャンプする感じで伸び上がって板のトップを捉えればいいんだ」

 さて、そうこうする内に、昨日転んでしまった急斜面に来た。美穂さんは、
「角皆さん、三澤さんのために迂回コースに行ってあげよう」
と言うが、角皆君は、
「大丈夫、大丈夫!」
とどこ吹く風。
「三澤君、落ち着いてさっきの要領でやるんだよ。ストックをリズミックにきちんと突いてね。美穂さあ、先に行ってやって。僕、上から見ているからね」
うー、絶対にコケるな。まあ、どうせ高校時代からの親友だもんな。あんなこともこんなことも全てお見通しのタメだ。転んだって今更恥ずかしくはないわ。
 さあ、いくぞ!あれれ?不思議だ。急斜面の方がはるかに楽だ。テール・ジャンプしなくても、すでに傾斜がついているので、ジャンプする気持ちで身を伸ばしさえすれば自然につま先に重心がかかってターンがし易い。おおっ!なんでもないぞ。こんな斜面!
 見ると後ろから見ていたはずの角皆君がもの凄いスピードで谷を駆け下りてゆく。ひやあー、カッコいい!あっという間に降りて、今度は下から僕の滑りを見ながら手を振っている。
「おおい、凄いぞ三澤君!この斜面は30度くらいあるんだけど、何の問題もなく滑ってきたじゃないか。これも僕には三澤君が出来るとは思えなかったんだけどね」
 全くよう、荒療治もいい加減にして欲しいよ。でも有り難いなあ。持つべきものは友だなあ。角皆君は僕と一緒に滑って楽しいなどと言ってくれているが、彼にとってメリットの部分はほとんどないじゃないか。僕が一方的に友情の恩恵を受けていて、彼は友情をすり減らしているだけだ。申し訳ないなあ。

 こうして超一流の指導者によるレッスンが午後いっぱい続いたのだ。角皆君の指導の仕方は僕の感性にぴったりだ。何故かというと、僕も相当理屈っぽいけれど、彼のアプローチは理論的で分析的なのだ。そこへもってきてタメだから、突発的にあんなテール・ジャンプの荒療治なども行う。そのタイミングが絶妙。まさに僕が必要としている時に必要なものを与えてくれた。僕という人間を良く知っている親友だからこそ出来ることだ。
 ここにきて昨日のU氏の基本指導と、美穂さんの欠点徹底克服指導、そして角皆君のストック・ワークと荒療治が全て一線上につらなり、僕の滑りは以前とは見違えるようになった。でもね、これで終わりだと安心していたら、次の日にはまた思いもかけない事件が僕を待っていたのだ。それについてはまた後で書く。

角皆邸~マーラーの第九番
 その日は3時過ぎに切り上げて荷物を角皆邸に運んだ。角皆邸は、夏とは見違えるようになって雪の中に埋まっていた。見ると庭の松の枝が折れている。週末の降雪で雪の重みに耐え兼ねたのだ。
「三澤君ったら、そういう雪国をナメた靴を履いてきたね。雪かきを念入りにしなければ、ハマッてしまうね」
「雪かき手伝うよ」
「いいよ。どうせたいして力もないだろうから期待しないよ。それにギックリ腰にでもなったら大変だ。まあ部屋でCDでも聴いててくれたまえ。それより今日はこれから温泉に行って、それからイタリアレストランに行こう!」
「賛成!」
 美穂さんも同行。温泉で身も心もぽっかぽっか温まり、イタリアンでお腹もふくれ、家に帰ってきてからは、マーラーの交響曲第九番を大音量でかけて鑑賞会。角皆君はここのところヴァーツラフ・ノイマン指揮のチェコ・フィルの演奏にハマッていて、毎晩寝る前と朝起きた時に聴くのだそうだ。雪の角皆邸
「こんなの聴きながら寝たら、どんな夢見るんだ?」
「癒されるんだよ、これが。何度聴いてもいい!」
 なるほど、確かにあまりアクのない演奏。傷つきやすいとかもろいとかいう通常の印象と違って、テンポも速めで健康的。癒し系とも言える。少なくとも、これを聴いて病んでいくという感じではない。弦楽器は強靱で筋肉質。でもなあ、そもそもマーラーの第九番だものなあ。
「こっちの演奏、どう思う?」
と言って、次に角皆君が出してきたのは、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルの演奏。これはねえ、僕はかなり気に入った。ベルリン・フィルの弦楽器が艶やかで美しい。やっぱり僕はベルリン・フィルってオケが好きだなあ。それにしてもマーラーは、案外ラトル~ベルリン・フィルというコンビネーションの一番良い面が出ているかもしれない。

 角皆君は9時半になったら、
「それじゃあ、おやすみ!明日は6時45分に朝食をとって8時過ぎには家を出るからね」
と言って、自分の寝室に入っていった。早い!しばらくすると、寝室からまたマーラーの第九番が聞こえてきた。本当にあいつったら九番をききながら寝るんだ。いやはや、なんとも変わった奴を親友に持ったもんだ。

モーグル・レッスン!
 19日火曜日。朝起きて朝食を食べながら今日の行動を相談する。
「今のところ予約は入っていないんだけど、もし午前中レッスンが入らなければ三人で一緒に滑ることは出来るよ。レッスン受付は9時半から9時50分までなので、その時にならないと分からないんだ。8時半に僕たちと一緒に事務所に行って、三澤君は自由に滑ってから9時50分にエフ・スタイルの受付に来てくれる?そこで午前中の予定を決めよう」
 角皆君は、スキー・スクールのエフ・スタイルのオーナーでありながら、自分で講師も務めている。僕は言う。
「いいこと考えた。僕が角皆君のプライベート・レッスンを申し込んでしまうんだ。そうしたら他の人は入れないじゃないか」
「プライベート・レッスンは高いから、お金を使わしてしまう・・・」
「その方がいいんだよ。僕がお金を払ってお客になったら伸び伸びと君を独占できるし、その代わりに君は僕をお客だと思ってみっちりレッスンしてくれればいいのさ」
「まあ、受け付け終了の9時50分の時点で様子を見よう。誰もいなかったらいいのにね」
「おいおい、経営者がそんなこと言ったら駄目じゃないか」

 ところが9時50分に受付に行ってみたら、
「一人予約が入った」
と言う。
「こうしよう。三澤君、そのお客さんと一緒に一般レッスン客になってくれる?それで美穂と二人でレッスンを始めて、お客さんのレベルを見て、クラス分けをしよう。クラス分けをしたら、僕か美穂のどちらかが三澤君を見るよ」
「いいけど・・・・」
 レッスンが始まった。僕ははたと気がついた。白馬五竜スキー場には三つのスキー・スクールが入っている。一般スキー、スノー・ボード、そしてこのエフ・スタイルだ。考えて見たら、角皆君が経営するこのエフ・スタイルってフリースタイル・スキーの学校なんだ。
 プライベート・レッスンの場合は、お客のニーズに合わせてどうにでもなるが、他のレッスン生と一緒となると、それはつまりモーグル・レッスンを意味するのだ。おっとっと・・・・これはとんでもないところに迷い込んでしまったぞ!

 僕は、もう一人のお客のMさんに聞こえないよう角皆君に小声で言う。
「あのさあ、僕、モーグルは無理だからね・・・・」
「大丈夫、大丈夫。最初はどっちみち普通の整地でフォームなどのレッスンしてからコブのあるところに行くんだ。三澤君は、出来るところまで一緒にやって、無理だと分かった時点で分かれればいいからね」
 Mさんはどう見ても僕よりずっとうまそうな感じ。そりゃあそうだよな。モーグルのレッスンに自分から申し込もうとする人だ。下手なわけないじゃないか。

 いくつか基本的な理屈を説明し、いくつかのエクササイズを実地でこなした後、角皆君が言う。
「さて、ここからはいよいよコブの滑り方の実践に入っていきます。通常のパラレル・ターンは、ストックをついた後、一度体を起こして伸び上がるようにしながらターンを始めます。これを伸身抜重(しんしんばつじゅう)といいます。それに対して、モーグルなどで使うのは体を伸ばさない屈伸抜重(くっしんばつじゅう)という方法をとります。コブの衝撃を下半身で柔軟に受けるためです。それでは、これをやってみましょう」
といって自分で形を見せた後、
「では僕のあとについて滑ってきてください。ええっと・・・・三澤君は出来ないと思うからね。出来なくていいからね。普通に滑ってきてね」
 分かってるわい!どうせ出来ないさ。まあ、でも最初からあきらめるのはちょっと癪に障るので、一度見よう見まねでやってみよう。ええと・・・・ストックを低い位置でついて・・・そのまま頭の位置を変えないでターンに入る・・・あれっ?何の苦もなく出来るじゃないか。

 下に行ったら角皆君が口をあんぐり開けて待っていた。
「み、三澤君!驚いたな、出来てるよ。これ、実はとても難しいテクニックなんだ。出来るはずないんだけどな。おかしいな」
彼は絶対にまぐれだと思っている。
「ではもう一度やってみましょう」
ようし・・・・よいしょ!ほらほらなんでもないぞ。まぐれじゃない!簡単じゃないか!
「三澤君!君は天才だ!なんで出来るんだ!」
「それほどでも・・・・うふふふ」
 反対に、一緒に受講しているMさんの方が、どうしてもやっている内に体が伸びてしまう。とはいえ、僕がうまいからではない。断じてない。そうではなくて、多分スキーの上手い人は通常の伸身抜重にあまりにも慣れ過ぎているので、屈伸抜重という正反対の動作に体がついていくのに時間がかかるのだろう。僕にはそういった慣れも歴史もこだわりもない。
「だって、体が伸びることだって僕にとっては昨日教わったばかりじゃないか。なんにもこだわりがないから、伸びれと言われれば伸びるし、かがめと言われればかがむさ。どっちでもおんなし」
「いやあ、おんなしじゃないんだよ。こっちの方がはるかに難しいのに・・・・あのさあ、これが出来なかったらクラスを分けようと思ってたんだ」
僕もここで見放されるとは思ってたさ。でも結局、午前中のレッスンは全てMさんと一緒にやった。実に楽しかった。

 お昼を食べながらいろいろ話す。
「あのね、昨日の午前中に美穂さんが教えてくれたろ。ターンの最初でスキー板のトップをグリグリって・・・・あれだけ考えていたんだ」
「なるほどね。三澤君、このまま続けていったらすごくうまくなるよ。本当の楽しみはこれからなんだ」
 一方Mさんは、午後から美穂さんの指導で、コブのあるところで実地練習に入るという。なので、美穂さんとはもう会えないので昼食後挨拶して別れた。

還暦モーグルは夢じゃない!
 以前冗談で、
「上村愛子のように滑りたいなあ。五カ年計画でモーグルを練習して、還暦に角皆君とモーグルを滑るんだ」
と言っていたのが、にわかに真実味を帯びてきた。本当に還暦はスキー場でモーグルをやりながら祝いたい。って、ゆーか、僕ってモーグルの才能あるかも知れない!
 後で聞いたらMさんは1級免許保持者だそうで、これからもっと上の資格をねらう為に不整地での滑走が必要となってエフ・スタイルに来たという。げっ!そんな人と一緒にレッスンの半分をやってしまったのかよ。なんて大それたことを・・・・。

 あのね、僕って音楽でもジャンルにこだわらないでジャズとか好きだろう。ピアノを弾いたらすぐにコードを左手で弾いて右手でアドリブを始めたような人間だ。スキーをやっても、資格を取るといったアカデミックなアプローチにはあまり興味がない。そんなことより、とにかく楽しみたい。こんな人間にはフリースタイル・スキーはぴったりかも知れないと思っている今日この頃です。





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