アッシジ祝祭合唱団の解団式のその後
先週はアッシジ祝祭合唱団の解団式について書いたが、この話には続きがあって、合唱団の会計の締めでいくらかの残金が出たのを
国内演奏会でお世話になったカトリック田園調布教会に献金するということで、昨日世話役が献金に出向いたのだ。
その際、教会関係者から紹介してほしいと次のチラシを渡された。
スタディオ・アマデウスと敬介さんの思い出
日生劇場「連隊の娘」の合唱指揮の依頼は、演出家粟國淳(あぐに じゅん)さんの希望によって2年以上前から来ていた。そこに、当然のごとく、新国立劇場のシーズン開始「夢遊病の女」のスケジュールが入ってきてしまったため、特に9月は日生劇場に迷惑を掛けた。
すなわち、「夢遊病の女」の立ち稽古及び舞台稽古などで、9月は週に一回程度のオフ日があるのみだったので、合唱音楽練習は8月後半に集中して行い、9月に入ると、わずかのオフ日を使って立ち稽古を進めてもらったというわけだ。
でも、この原稿を書いている今日の午後で「夢遊病の女」も千秋楽となるので、これからは「連隊の娘」本番まで専念できる。
その「連隊の娘」の立ち稽古は、東急田園都市線桜新町駅から5分ほど歩いたスタディオ・アマデウスで行われている。ここはとっても懐かしい稽古場だ。2011年に亡くなった演出家の故鈴木敬介氏(以下、親しみを込めて敬介さんと呼ぶ)が、自宅を改造して作った稽古場だ。日生劇場の芸術監督だった敬介さんは、1995年に若いオペラ歌手を育成するという目的で、日生劇場の舞台の寸法に合わせてここを作った。
「スタジオ」ではなく、わざわざ「スタディオ」と名乗っているところに敬介さんのこだわりが見えるし、名前はアマデウスAmadeusですからね。モーツァルトの才能のようにDeus(神)にamareされる(愛される)稽古場という意味ですよ。
実際の稽古場は地下にあるが、一回の休憩所にはビール・サーバーが置いてあって、出来たての時には敬介さんが仕切っていて飲み放題だった(笑)。今は、残念ながら止まっている。かつて庭にはピザ窯があったというが、僕は食べたことはない。
勿論、敬介さん演出の時にはこの稽古場をよく使ったので、昼間から(どう見ても酔っ払っていて)顔を赤くした敬介さんが、
「さあて、やるか」
という感じで立ち稽古を始めたのをよく覚えている。公私混同のようにも思えるが、稽古が始まると、演出は冴えていたので、みんな納得していた。この稽古場は、現在では奥様が管理している。
おいしいドイツパン屋さん
桜新町駅の北側エリアは碁盤の目のように通りが縦横揃っている。駅からまっすぐ北に延びている通りを行って、弦巻通りのひとつ手前の角を左に曲がると、すぐにスタジオがあるが、反対に右に曲がって広い通り(瀬田貫井線)に出て右側を向くと、ベッカライ・ブロートハイム(Bäckerei Brot Heim)というおいしいドイツパン屋がある。
以前、桜上水に来ると、よくブレッツェルやゼンメル(小丸パン)などを買っていたので、今回も初日から行ってみた。おおっ!あるある。健在!人が店の外に並んでいる。嬉しい。
営業は18時まで。17時過ぎに行ったが、結構売り切れているようで、あちこちの棚が空になっている。とりあえず売れ残ったカイザー・ゼンメルを4個と黒パンを買って、次の日の朝、家族で食べた。杏樹はカイザーを喜んで食べた。おおっ!ドイツの味がするねえ!
次の練習の時には、14時からだったので、13時過ぎに行ったら、店の外に長い行列ができていて、目の前でパンがどんどん売れている。そうかあ、もしかしたら一日の内に三周くらいするのかも知れない。
ま、桜新町って、皆さん普通はあまり降りないかも知れないけれど、ここはとにかくお薦めです!ドイツ・パン屋もいくつかあるけれど、一番ドイツに近いと僕は思うな。
めっちゃ楽しい立ち稽古
合唱の立ち稽古初日。新国立劇場でもおなじみの振り付け師の伊藤範子さんが張り切っている。というか、まず最初の1時間は振り付け稽古なんだって。敵が逃げていって、バンザーイ!という喜びの合唱を踊りで表現!おやおや・・・これってミュージカルのノリだぞ。楽しそう!
続いて、演出家の粟國淳さんによる立ち稽古が始まった。あれ、連隊の人達には、子ども達が使うおもちゃの鉄砲などを渡されているぞ。舞台の上手には、巨大なおもちゃの熊さんが立っているという。舞台スケッチを見ても、実にカラフルでポップなステージになりそう。
まだまだ立ち稽古が始まったばかりだが、ソリストも合唱団のメンバーも、みんな張り切っている。こんな生き生きとした稽古場は珍しい。また報告しますね。
忙しい週末
ミニ・マタイ~「夢遊病の女」~浜松へ
この週末は忙しかった。10月12日土曜日の午前中は、東京バロック・スコラーズの練習。今は、僕たちがミニ・マタイと呼んでいる「マタイ受難曲」抜粋判を練習している。抜粋というのは難しいね。自分で選んでおきながら、次なんだっけ、と間違えそうになる。
でも、通常だと長いし、一般の人には敷居が高い「マタイ受難曲」を、お話しも入れて、1時間強にまとめて、教会に来る人達に是非この名曲に出遭って欲しいのだ。みなさんも是非いらしてください。
11月23日土曜日15時、日本基督教団東村山教会で「教会で聴くマタイ受難曲」は演奏されます。
さて、東京バロック・スコラーズの練習が終わると、新国立劇場に行って、「夢遊病の女」4回目の公演。それから東京駅に出て、新幹線で浜松に行く。その晩は泊まるだけなので、僕は荷物をホテルに置くと、いそいそと出掛けた。
Mein Schloß
行く先はマイン・シュロス Mein Schloßというドイツ・レストラン。まず頼んだのはWeizen Bierヴァイツェン・ビール(小麦のビール)。それからSauerkrautザウワー・クラウト(酢漬けのキャベツ)と
Brezelブレッツェル(めの字型の堅焼きパン)とハムの盛り合わせ。それがいつしか黒ビールに変わり、さらにジャーマンポテトとカレー・ソーセージが加わった。

私のオーダー

マイン・シュロス
浜松バッハ研究会の練習
さて、次の日は、一日浜松バッハ研究会の練習。午前中は合唱稽古。午後は場所を変えて、オーケストラの練習。曲目はヘンデル作曲「メサイア」。
9時に練習所に行くと、現在浜松在住の堀妙子(ほり たえこ)さんが来ていた。堀さんは、かつてドンボスコ社の編集部の主任をしていたとても熱心で情熱的なカトリック信者で、現在でも「心のともしび」というカトリックのラジオ番組の朗読用の原稿を執筆したりしてアクティブに活動している。
以前、この「今日この頃」でも書いた事があるが、カトリック生活という雑誌にずっと「カトリック・サプリ」という記事を連載していたパリ在住の竹下節子さんからの紹介で、僕は堀さんと最近初めてお会いして、いろいろ意気投合したのである。
その意気投合した内容であるが、まだ何も形になってないのだけれど、堀さんは、ある宗教的なオペラの台本を書きたいと構想を練っており、それに僕が作曲するかも知れないのである・・・まあ、今の段階では、ここまでしか言えない・・・。でも、堀さんと逢ってみたら、なんだか実現しそうな予感だけはしているのだ。
その堀さんが、今日バッハ研究会の練習に来たのは、その紹介者の竹下節子さんが、パリからギターの仲間を連れて来日して(彼女はギターをとてもうまく弾く)、ギター・トリオ演奏会を東京、浜松、鎌倉で開くというので、その宣伝のためであった。
浜松での演奏会場は、なんとカトリック浜松教会ということもあり、練習の冒頭に彼女はチラシを配りながら合唱団員に宣伝した。僕もカトリック浜松教会では、過去2回ほど小さな演奏会を開いたので、あの聖堂でギター・アンサンブルも素敵だなと思った。