マエストロ・キャンプのご案内

三澤洋史 

写真 三澤洋史のプロフィール写真

マエストロ・キャンプのご案内
 10月に入ったので、「マエストロ・私をスキーに連れてって2026」キャンプのご案内をします。詳しくは募集要項をご覧頂きたいのですが、白馬近辺では今年の冬のスキーシーズンから、外国人が急増しており、さらに宿泊代の高騰などで、なかなか一般の申し込みが難しくなりました。ご自分で調べていただければ分かりますが、びっくりしますよ。

 そこで、次シーズンのキャンプに関しては、角皆優人君のはからいで、優先的に宿泊所を斡旋することにしました。2026年2月7日土曜日と8日日曜日のAキャンプ及び、3月7日土曜日と8日日曜日のBキャンプ共に“リバーサイドやまや”を4部屋とってあります。ただし、一人使用は残念ながら不可です。何人使用を想定しているのかはっきり分かりませんが、プレキャンプのある金曜日の晩はひとりあたり9900円、土曜日の晩は10450円ということです。これは現在では破格の値段です。
 リバーサイドやまやの方も、10月1日から宿泊予約を一般受け付けしているので、宿泊を家族やグループで行いたい方は、なるべく早くキャンプの申し込みと共に、宿も一緒に申し込んで下さい。こちらで受け付けます。
 なお、3月のキャンプでは、ペンション“うるる”にも予備でお部屋がとってあります。

 また、これまで講演会の場所がなかったので、いろいろあっちこっち使いましたが、今回は、その“リバーサイドやまや”の音楽ホールを使うことが出来るようになったので、そのホールで「スキーと音楽とをどうつなげるか?」の講演会を行うことができるし、実は、その音楽ホールにはピアノもあるので、音楽家の人たちに是非参加していただいて、一緒にミニ・コンサートができるといいな。
 一日目のキャンプの後、夕食までも空いてるし、夕食後も時間はあるので、まだ何にも決めていないけれど、コンサートや講演会をやる時間は沢山あるし、夜は懇親会もできます。
 最近では、午後のレッスンが終わると、もう翌朝まで「さようなら!」という感じで、なんか寂しかったでしたが、この際ですから、僕や角皆君などとも、普段できない密なコミュニケーションをとって、楽しいひとときを過ごしましょうよ。
 ということで、今まで参加した方で、やや遠のいている方も、今回はどうか再び参加してください!ひとりでいらっしゃる方は、近くに宿を取って、講演会や懇親会に出掛けてきてもいいけれど、どうせだから、親しい友達を新たに誘って、一緒に泊まって、より有意義なキャンプに盛りあげましょう!

 ということで、複数の参加者は、是非「宿泊付きでお願いします」と書いてください。4部屋先着順なのでお早めに!

申し込みは、募集要項を読んで、そのメールアドレスからお願いします!


彼岸花と僕の宗教観
 今年の夏はずっと暑くて、早朝散歩は、家を出てもすぐに汗びっしょりになって「ダメだこりゃ!」と途中で帰って来てしまったし、その後、目覚まし時計で起こされて、ベッドから起きて窓を開けても、うわっ!と熱気が飛び込んでくると、もう家を出る気も起きなかった。
 9月も、お彼岸を過ぎてもなかなか涼しくならなかったが、ここのところになってようやく涼しくなってきたので、やっと散歩する気になってきた。すると、自然は正直だね。彼岸花が今頃になってもまだ咲き誇っている。気が早いものたちは、例年通りお彼岸あたりに咲いていたので、今年は、とっても長い次期、代わる代わる咲き続けていることになっている。もう10月に入っているのに、これから咲く用意をしているものすらある。
 曼珠沙華とも呼ばれているこの花は、基本的には、暑い日が続いていて、その後、気温が下がることによって咲き始めるよう設定されているから、「まだまだ」と堪えていた遅咲きのものたちは、涼しい時期が来るまで、草葉の陰から待ちわびていたわけだ。


曼珠沙華と農家

 写真は、先週末早朝の散歩時に撮ったもの。僕の家のあたりは国立市といっても結構田舎で、大きな道路から一歩入ると、このような農家がまだあって田んぼも多い。稲刈りが終わってから日が経ったので、刈り取ったところから再び緑が伸び始めている状態と、遅咲きの彼岸花のコンビネーションが、なかなか珍しい。

 このあたりは四谷と呼ばれている所で、すぐ近くには三社宮神明社と呼ばれる神社があって、お散歩の途中で必ず寄って、お賽銭を投げてお参りする。不思議だよね。クリスチャンなのに・・・。でも、自分の中には何の違和感もないのだ。なんだろうね、このテキトーさ・・・。

 それは、僕が日本人であるということにも関係している。もうすぐ取り壊される群馬の実家には、仏壇と神棚が何の矛盾もなく同居していたし、子供の頃から毎年大晦日になって、紅白歌合戦が終わり、ちょっと離れたお寺から梵鐘の音が聞こえ始める中、午前0時となると、父親に言われて、神棚のコップに、水をこぼれる寸前になるまでなみなみと注いで、お供えしていた。その後姉たちと、檀家となっている法勝寺に行って、鐘撞き堂に上がって鐘を突いたりもした。
 ごく最近、その家を取り壊すにあたって、まず法勝寺の住職を呼び、仏壇を処分する前に「魂抜き」と言われる供養をしてもらった。同じように、後日、家の中の神棚と庭のハズレの小さな屋敷神様の祠(ほこら)を撤去するために、於菊稲荷神社の神主を呼んでお祓いをしてもらった。
 神主は、僕がこれまで知っていた方より一世代若く、きちっとした正装で現れたが、この若い神主のお祓いが素晴らしくて感動した。彼は、持参した携帯電話のスイッチを押すと、越天楽のような雅楽があたりに流れ、その調べに乗って彼は素晴らしい声で祝詞(のりと)を唱えた。
 彼は、“跡継ぎ”などという惰性的な言葉は全く相応しくなく、神道を背負って立つ心意気を感じ、僕と妻の二人は、すっかり感動してしまった。携帯から音楽を流すという発想にも感心した。しかも事前に電話でお話しした時に、御礼は無欲にも1万円でいいと聞いていたが、妻はコソッと、もう一万円封筒の中に足して渡した。
 で、仏壇や神棚は、それぞれお祈りしていただいた後で、街のハズレの清掃センターに持って行って、廃棄処分してきた。

 西洋人から見たら、こんな宗教のチャンポンは許されないだろうけど、日本の自然の中に囲まれて生きていると、僕の精神は、もはや、罪~救世主~十字架上の自己犠牲~購い、といった対立的宗教観を離れて、もっと自然な・・・言ってみれば、大自然や、自分の運命も含む人生そのものを感謝して受け入れる、受動的だけれど決してなげやりではない宗教観の中で生きている。

 だから、自然に沿って健気に咲いている彼岸花をも愛しく感じるわけだ。

高市早苗さん、頑張って!
 自民党総裁選で高市早苗さんが総裁に選ばれた。よかった!・・・というより、高市さんが選ばれなかったら、自民党は・・・いいや、もうこの国は終わりでしょうと思って胸を撫で下ろした。まあ、高市さんになったとしても、すでに自民党は過半数割れしているので、どこかと組まないと、政策は何も決められないのだから、危機的状況は変わらないが・・・・。
 それにしても、最近のマスコミの偏向報道は目に余る。最後まで、小泉進次郎さん優勢という風に持ち上げていたのは、あまりにわざとらしかった。その一方で、SNSでは、
「小泉さんは何もわかっていない」
と言っていたり、
「他の人たちが利用しやすいように、小泉さんを持ち上げているだけ」
という意見が目立っていた。
 一方、テレビなどでは、高市さんの勝利の理由として、「YoutubeなどSNSの影響により」という報道が目立っていたが、そういう言い方をする事自体が、「SNSだから怪しい」という印象操作を行っているように感じられて、そんな事ばかり言っていたら、いわゆるオールドメディアは(この言い方自体が、もう終わっているというニュアンスを含むが)、これからの世代の人たちにとって、判断材料としての価値を持たないものとなってしまうことは必至だ。

 高市さん以外の自由民主党の議員達が、岩屋毅外務大臣をはじめとして、ほとんどみんな中国の方を向いているのが明るみに出ていて、しかもメディアの報道姿勢もそれに乗っているのがミエミエなので、テレビ以外見ないようなお年寄りならともかく、SNSに触れた人なら誰でも、このままではダメだ思うのが当然だ。
 次に挙げるYoutubeでは、その中国に対する高市さんのスタンスが示されるが、彼女が女性であることでいろいろ苦労した点などと共に興味深い話が聞ける。



日本保守党の北村晴男議員は、Youtubeで高市さんの勝因と麻生太郎議員の発言のデマについて語っている。これが恐らく真実なのであろう。


 僕は、高市さんに関しては、かなり前から注目していた。同様に参政党の神谷宗幣代表も個人的には注目している。神谷氏は、
「小泉さんが勝つより、高市さんでよかったと正直思っている」
と言っているが、その一方で、
「今、連立を組むことはない」
と言い、さらに、
「我々は自民党が駄目だから作った政党だ。ちょっと政策の近い人が出てきたからといって、組んでしまったら、何のために(党を)作ったか分からない」
とも述べている。

 まあ、当然だよね。そう言うしかないよ。今は、高市さんが自民党総裁になっただけだからね。彼女にとって正念場はこれからだ。自民党内で、これまでズブズブと利権を貪っていた議員達を相手に敢然と立ち向かって、自民党そのものが変わらなければ意味ないんだ。今の時点では、彼女にそれが成し遂げられると断言できる人は誰もいないし、参政党だって、そうならない内に、うっかりと連立を組んで、高市さんの返り血を浴びたくはないよね。
 ただね、将来的に見て、高市さんと神谷氏の二人は、アンチ・グローバリズムという基本路線をはじめとして、個々の政策でも一致している点は少なくないし、大きく目指しているところは、結構近いと思っているので、もし高市さんの改革が成功したとしたら、神谷氏の方から自然に協力体制に入っていく可能性に僕は期待したい。
 そうじゃなかったら、自民党、参政党という問題じゃなくて、石破政権の元で、ほぼ墜落寸前となっている日本そのものが終わるんじゃない?

マーラー演奏会を一週間後にひかえて
 昨日は、名古屋に行って、愛知MFオーケストラの練習をした。二週間前の練習では、僕の中にまだ迷いがあった。というのは、その頃は、メインプログラムのマーラー交響曲第5番の録音を沢山聴いていたところだった。ざっと並べると次の通りである。

レナード・バーンスタイン指揮  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ラファエル・クーベリック指揮  バイエルン放送交響楽団
ジェームズ・レヴァイン指揮  フィラデルフィア管弦楽団
サイモン・ラトル指揮  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮  シカゴ交響楽団
クラウス・テンシュテット指揮  ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 これで驚く人もいるかも知れないが、恐らくマニアの方達だったら、凝りだしたらこんなものではないだろう。僕は別に、個々の演奏の特徴を挙げつらうことを目標にするのではなく、僕自身の“ひとつの解釈で貫かれた演奏をする”のが目的だから、聴く観点が違う。
 それぞれの演奏は、CDとして世界中で売り出されているくらいの有名指揮者によるものだから、それぞれに素晴らしい解釈があり、オーケストラだって名門オケばかりだから、演奏にも説得力がある。だから、聴く度に、
「あ、この解釈は面白い」
とか、
「う~ん・・・これもアリだな」
とか、
「なるほど・・・こういう手もあったか!」
とか、発見することが多くて困る。
だからといって、
「ここはバーンスタインをいただいて、ここはショルティで、ええと・・・ここはレヴァインをパクって・・・」
などとやっていたら、決して統一の取れた演奏なんてできるわけがない。僕は、これらを聴いた後で、もう一度、
「では、自分は一体何をやりたいのか?どういう5番交響曲を構築したいのか?」
という腹を決めなければならないのだろうが、まだ本番の10月13日までは時間があるため、じっくり考えようとは思っていた。

 しかしながら、その間にもオケ練習はある。9月21日に金山の音楽プラザで行われた練習では、正直言って、テンポ設定や解釈においてまだ完全に腹が決まっていなかった。ただね、弁解すると、この時点ではまだ愛知MFオーケストラの楽員の方も、技術的に仕上がってきていないので、ゆっくりテンポを下げて、パート別に練習させるとか、やることが沢山あるので、僕の迷いがどれだけ彼らの練習を邪魔したかは分からない。
 でもとにかく、僕は僕で、自分のマーラーを構築しなければ・・・ということで、それからの約1週間は、ほとんど録音は聴かずにスコアを黙って読み、またスコアを見ながら、ピアノでパート毎や、全体を弾き、自分のアイデアの構築に努め、テンポを頭の中で決めた。
 そして、次の1週間になると、こだわらずに録音も聴いた。ここまで来ると、録音を聴いても、「人は人。僕は僕」という気持ちになれるので、迷わされることはなくなった。

 そして、昨日の10月5日日曜日に、本番を一週間後に控えた愛知MFオーケストラの練習に行った。自分の中でもうテンポのブレはなかったし、バランスのイメージも決まっていた。さらに、その間に、彼らも分奏などをして、技術的にもかなり向上していたので、僕の解釈をオケのみんなは、砂漠の砂が水を吸い込むがごとくに吸収していった。

 みなさん!細かい事は言いませんが、この演奏会に是非来てください!僕のマーラーは今が旬です。
 この交響曲には表題がないし、マーラーが音楽の中そのものに身を置いて、全身全霊を傾けて戯れている絶対音楽です。それでいて、聴いていると、様々な風景が走馬灯のように心に現れては消えていきます。
 そして、この音楽は、人生に対して究極的にJa!(然り)を叫び続けている肯定的な音楽です。その響きは、大宇宙にあまねく行き渡り、宇宙はJaのエネルギーで満ち充ちるのです。そのJaと僕は一体となり、みなさんも一体となり、第4楽章の瞑想的な部分を経て、終楽章の大団円に辿り着いた時、僕もみなさんの意識も、新しい“何か”を見るに違いありません!

 それが何であるか、どうか、10月13日13時30分から愛知県芸術劇場コンサートホールで、一緒に旅をしましょう!多分チケットなくても当日券で入れると思うよ。

2025. 10.6



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