ラブバード
僕は12月29日の東京交響楽団の第九公演で、東響コーラスの合唱指揮を担当した後、30日早朝から、妻の運転する車の助手席に座って白馬五竜スキー場に向かった。後部座席には長女志保とその娘杏樹。それと籠に入ったコザクラ・インコの「キウイ」(キウイのような緑色なので、その名前が付いた)が同乗している。志保は時々車の中でキウイを放すので、あっちこっち自由に飛び回っている。
志保は昔からインコが大好きで、かつては、留学先のパリにまで、自分の溺愛するインコを(飛行機に乗せるのに大変な思いをして)持って行ってたほどだ。でも、これまでパリや家で飼っていたのは、みんなセキセイ・インコだったが、今回初めてコザクラ・インコを飼ってみた。そうしたら、ラブバードともいわれるコザクラ・インコは、人間に対してもの凄く愛情を求めるので、家族中もうメロメロになってしまった。僕の長い白髪を巣だと勘違いして、よく乗ったまま、気持ちよさそうにくつろいでいる。
一方、次女の杏奈夫婦は、いつもなら僕たち家族と一緒に白馬で年を越すところだが、今回は、1月中旬に服装デザイナーのご主人が、自分のデザインしたものをフィレンツェに出典するのに同行するため(同行は自費)、お小遣いを節約するため、残念ながらスキーへの参加は見送った。
森のおうち
今回の僕たちの宿泊は白馬のペンションではなく、安曇野にある絵本美術館&コテージ「森のおうち」で、1月2日まで3泊した。ここからスキー場までは車で約1時間かかるので、けっして近くはないし、コテージには食事も何も付いていないが、その代わりにガスコンロも冷蔵庫も使えるので、かえって僕たちのペースで好きな物を好きな時に作って食べられるし、何といっても宿泊代が破格に安いのが嬉しい。
妻はスキーをしないので、昼間は自炊のための買い物をしたり、ここの美術館を眺めたり、夕方僕たちを迎えに来たりしていた。白馬地域は今は外国人も多くて、スーパーなどの物価が高いようだが、安曇野の物価は庶民的で良いとも言っていた。
ゲレンデにて
初日の30日は、お昼くらいに白馬に着き、まず「膳」という美味しいお蕎麦屋さんに入って午後から滑った。孫の杏樹は、昨年シーズン終わりにSAJ公益財団法人全日本スキー連盟の検定でジュニア1級を取得したのだが、その時に、
「来シーズンは、今度はスノーボードをやりたい」
と言い出して親を当惑させた。
ということなので、今回の白馬行きに際しても、とりあえず、スキーの板は持って行って、二日目から板などをレンタルして、レッスンもさせ、様子を見ようとしていたが、ゲレンデに着くなり何の疑問もなくスキーを履いて滑り出した。で・・・気が付いてみたら、最終日までスキーで滑っていた。
彼女は、今、国立にある東京女子体育大学のジュニア向けの新体操のレッスンに通ったり、プライベートのジャズダンスのレッスンにも通ったりしていて、体を動かすのが大好きだ。ゲレンデでも、かなりの速さでスキーをしながら踊りまくっていて、スノーボードの話は、たちまちどこかに消えてしまった。
翌日31日は、僕の方は、角皆君が指導する白馬フリースタイル・アカデミーのキャンプに、午前午後と1日参加。シーズン始めは毎年角皆君に個人レッスンしてもらっていたのだが、白馬では、外国人のスキーヤーが急増したので、F-Styleでも英語ができるインストラクターも入れたりして大繁盛。それに伴って、個人経営のスクールから会社に立ち上げたそうだ。
それなので、角皆君が、
「三澤君、僕のキャンプに参加しない?」
と言ってきた。
「どういうキャンプ?上手な人ばかりじゃないの?」
と恐る恐る訊くと、角皆君は、
「大丈夫、大丈夫!みんな三澤君と同じレベル」
と言う。
でもね、実際にキャンプに参加してみたら、僕の他の3人の内、ふたりはなんとインストラクターなんだ。ゲッ!話が違う・・・・コイツ、いつもそんな風に調子良く言って瞞すんだから・・・まあ、もう慣れてる。
それでもね、なんとか付いていったよ。シーズン初めは無理しないでだんだん・・・と思っていたけれど、コブにも入ったし、いきなりガッツリときたよ。ただお陰で、早く本調子に戻れたともいえるな。結局は感謝感謝だね!
キャンプを終えて、下のとおみゲレンデに3時過ぎに降りて行ったら、志保と杏樹が一休みして、ヨゴリーノに並んでいる。僕も食べて、それから、3人でとおみゲレンデのスカイフォー・リフトに乗って、いいもりスキー場の雪の山に乗ったり、とおみに戻ってきて杏樹と競争したり・・・。
スピード狂の杏樹は僕とほぼ同じスピード。
「おい、直滑降ばかりじゃなくて、ターンしろよ!」
というと、きちんとショート・ターンもできるが、競争になるとゲレンデの上から下まで完全に直滑降。恐さという字は彼女の辞書には載ってないらしい。
まあ、彼女のお陰で完全にシーズン中の状態に戻ったのは有り難い。杏樹はゲレンデの真ん中くらいで止まって、
「ママ、遅い!」
と叫びながら待っているが、志保は、完全にマイペース。でも、ママが大好きな杏樹には、ママを置いて勝手にリフトに乗ってしまうという選択肢はないらしい。
紅白歌合戦とAespa炎上事件
大晦日の紅白歌合戦も「森のおうち」で観た。しかしここにはテレビがないため、パソコンにNHKプラスをインストールした。とはいっても、だいたい多くの家庭がそうであるように、紅白歌合戦は長いため、前半からテレビに釘付けで集中して観る人は多くないんじゃないかな。
特に我が家は、「絶対に最初から観るぞ!」という勢いは勿論なく、テレビは付けていたものの、妻は夕飯の用意をしていたり、交代でゆったりお風呂に入ったり、夕飯ものんびり食べたりで、だんだん集中的に観ていったのは、9時過ぎくらいからだったような気がする。
ということで、意識の上でスルーしてしまって、後で知ったのだが、実は、午後8時15分近辺で、結構大変なことが起こっていたようだね。次の日のネットで知ったのだが、それは、韓国人2人、中国人、日本人による4人組の女性グループaespaエスパが、2024年にリリースされたヒット曲Whiplashを歌ったことに由来する。
僕たち家族は誰も何も知らなかったが、aespaが出演してこの曲を歌うことについては、事前から反対運動が起こっていたという。オンライン署名サイトChange.orgでは、aespaの紅白出場停止を求めての署名活動が始まり、12月24日時点で、すでに14万を超える件数となり、さらに増え続けて紅白歌合戦の日を迎えたという。
もっと問題なことがある。話は2022年に遡るが、メンバーの1人中国人のニンニンNINGNINGが「可愛いライトを買ったよ」と言って、ある写真を投稿したこと。これが「核爆発によって発生するキノコ雲」に酷似しているため、特に日本国内で大きな批判が出たのだ。そして、その批判の渦中にあるニンニンは、インフルエンザ感染という理由で、紅白歌合戦の当日は出場していない。当日は3人での演奏であった。

ニンニンと可愛いランプ
Whiplash
(英和辞典:むち縄=むちの柄から先の部分、あるいは『むちのひと打ち』)
chorus
一目見れば、強烈な音と光を伴って、衝撃を与える
もっと集中して、思考を早く、理由なんて君には分からない
昨日、私がそれをしたことを知っていますか?(ええと)
初日、私は悪いことをしたことを知っています(ええと)
止まらないで 揺られたまま 無理をしても 触れられない
verse
プレッシャーで体が汗ばむ。集中出来る?(Yeah)
どこでもためらうことは無いわ、最高にクールでしょ
ただ私だけが、このゲームを変えられるのよ
目を閉じて、呼吸をして、イメージしてみて
chorus
一目見れば、強烈な音と光を伴って、衝撃を与える
もっと集中して、思考を早く、理由なんて君には分からない
うん、そうか、私がそれをやったって知ってる?
(うん)初日、私が悪いことをしたって知ってる
止まらないで 揺られたまま 無理をしても 触れられない
衝撃を与える
衝撃を与える
衝撃を与える
一目見れば衝撃を与える
verse
華やかで、とても派手だね。輝いていて眩しいよ
何がちょうどいいのか分かってる。上品さを保ってる
君はまた一から十まで真似をして違うふりをする(Yeah)
プレッシャーで、体が汗ばむ。集中出来る?(Hoo)
私は提供するわ、約束できるの。
最高にクールだもの(cold)
無視しても無駄だよ、無駄にしないで
目を閉じて、呼吸をして、イメージしてみて
pre-chorus
始まった時には判断を終わらせなきゃ
チャンスは一度きり、忘れられない
消えることの無い、正しい光を見つけたの
一度目に焼き付ければ、忘れられない (-gettable, -gettable, -gettable)
chorus
一目見れば、強烈な音と光を伴って、衝撃を与える
もっと集中して、思考を早く、理由なんて君には分からない
うん、そう、私がそれをやったって知ってる? (うん)
初日、私が悪いことをしたって知ってる(ええ)
止まらないで 揺られたまま 無理をしても 触れられない (can't touch that)
bridge
私はハイライト、赤いライトで照らしてよ
そう、今夜は私が主役でしょ (all about me)
分かってるでしょ、ここは私の場所なのよ。激しく次のため息
歴史を作り出すの
chorus
一目で衝撃を与える,音と共に強烈な光が(しーっ)
さあ早く、ついてきて。理由なんて君には分からない (yeah)
なんで今になって気付いたの? 初日から私はイケてたでしょ
止まらないで 揺られたまま近づいても 触れられない (can't touch that)
hook
衝撃を与える
衝撃を与える
衝撃を与える
一目見れば衝撃を与える
Writer(s)作者(達):
Marcus Durand Lomax,
Neil Richard Ormandy,
Lewis Shay Jankel,
Rosina Russell
新年
さあて、今日はもう1月5日月曜日。振り返って見ると、31日の紅白歌合戦の後、1月1日は、杏樹と志保の3人で五竜スキー場からゴンドラでアルプス平まで登り、白馬47(フォーティーセブン)に行って、ルート1を下まで滑り降りたり、いろいろ遊んだ。それからまたアルプス平に戻ってきて、やっぱり4時過ぎまで滑って、それから角皆君の家まで遊びに行って、コーヒーを飲んで帰って来た。
2日も、当初は半日滑ってから帰る予定だったが、もう前の3日でたっぷり滑ったので、ゲレンデに出るのはやめて、直接妻のお母さんのところ(群馬)に行って、妻の妹とその娘と共にワイワイ騒いで泊まり、3日に東京に帰ってきた。
今日から、しばらく離れていた新国立劇場に出勤する。13時からヨハン・シュトラウス作曲「こうもり」、15時30分からヴェルディ作曲「リゴレット」の合唱音楽練習で、特に「こうもり」は7日水曜日から立ち稽古に入る。
今年もみなさん、よろしく!
2026. 1.5
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