今年一年振り返って

三澤洋史 

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年賀状の話~喪中にはしません
 9月に、僕の2歳上の姉が亡くなったが、それでも喪中とかにはしないことに決めた。姉とは、一緒には住んでいなかったし、亡くなった時から葬儀までの準備は、末っ子の長男が仕切って、彼のふたりの姉たちとその夫たちが中心となって受付から何から行っていた。49日の法要も同様だった。たくましく育ったのを嬉しく思っている。

 それに姉は、僕が仕事関係のみんなに喪中はがきを送ったりして、話を大きくすることは望んでいなかったと思う。東京の家は、家族一同しあわせで良い1年であったし、そのHappyな雰囲気のままで年始を祝い、周りの人たちと接していくのが、僕らしい生き方だし、同時に、むしろ姉に対しての最大の供養だと信じている。
 しかしながら、最低の礼儀として、こちらから年賀状を送ることだけは控えた。なので、来年の1月1日には、僕からの年賀状はどのお宅にも届きません・・・とは言いながら、僕に出して下さった方には、必ずお返事は書きますので、すでに年賀状を送ってしまった方も後悔しなくていいし、今からでも普通にどうぞ!

今年1年を振り返って
宗教も役に立たない世界に救いはあるのか?

 今年一年を振り返ってみて、僕自身の個人的な事を言えば、上にも書いた通り、仕事も順調で、平和で良い年だったと思う。読売日本交響楽団と新国立劇場合唱団とが共演した第九演奏会も昨日(24日)のマチネで無事終わった。

 しかしながら、自分を離れて世の中を見渡してみると、胸が痛むことが沢山あり過ぎて、心が安まる暇もなかった。まあ、その憂いは、新型コロナ・ウィルス感染拡大の2020年からすでに始まっているのだが・・・・。

 宮沢孝幸京都大学准教授が新型コロナ・ウィルスの変異株について、これが人為的にもたらされたという事をマスコミで発表しただけで、その職を奪われるということが、まるで当たり前のようにまかり通っている世の中に対して、みんな諦めすぎていないか?その圧力はどこから?とか、考えただけで、その背後にある巨大な闇の存在が不気味ではないか?

 2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻してから、年を越したら、もうかれこれ2年が経とうとしている。プーチンは当初、早ければ2日、長くても数日でウクライナを占領できると考えていたようだが、特に今はもう膠着状態で、双方疲弊しているのに、未だ停戦とかいう状態には至っていない。
 そこにもってきてさらに10月7日には、イスラム武装組織のハマスがイスラエルに大規模な攻撃を仕掛け、その報復にイスラエルはガザ地区への攻撃を開始。人質を含めて双方におびただしい犠牲者を出している。

 地球の反対側で、毎日誰かが殺し合いをしていて、身内を亡くした人、住むところも奪われ、明日をも知れない命に怯えている人たちがいることに耐えられない思いだ。なんで、そんなに戦争をしたいのか?なんで、そんなに人を殺したいのか?
 しかも、ハマス対イスラエルは宗教戦争だ。宗教の名の元に殺し合うなんて、本当にナンセンスだ!ライオンだって、満腹の時には目の前の獲物を殺さないという。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教を信じていたって、行動で見る限り、人間は獣以下の存在だ!

 アメリカ・コロラド州最高裁判所は、ドナルド・トランプ前大統領について、来年の大統領選のコロラド州予備選に立候補する資格がないと判断したという。例の2021年1月6日の連邦議会襲撃事件を受けてのものだ。
 ここにきて、今頃それを蒸し返すのか?その一方でYoutubeなどで、襲撃しているはずの人たちが、武器も持っていないで警備員と笑顔で話していたりする映像を、フツーに誰でも見ることができるんだよ。そこんところは何気なくスルーして、よく平気でいられるね。
 それどころかマスコミは、
「これからドミノ倒しのように他の州でも同じ事が起きるかも知れない」
なんて煽っている。
 どうしてもトランプ氏を再び大統領にだけはさせたくないという勢力があるようだ。そのためにはなりふり構わないので、逆にそうやって焦ったことで、2020年のコロナ禍の中での不正選挙の様子なんて、リアルタイムでみんなにバレていたではないか。
 こういう事を指摘すると、訴えている側の人は「陰謀論だ!」「フェイク・ニュースだ!」と騒ぎ立てるのだが、「陰謀論」と言っている人が一番怪しい、ということも今や誰でも知っている。

 そもそもディープステートというのは、ひとつのまとまった団体でもなければ、代表がいるものでもない。大富豪達が、それぞれの利益を求めて自然に寄り集まったものにすぎないが、利害が一致すれば、マスコミをはじめとして他の機関に好き放題圧力をかけて、真実を隠したり報道をねじ曲げさせたりすることは朝飯前。戦争を仕掛けて武器を売ったりと、倫理も宗教も正義もあざ笑いながら世界を支配している。
 富の分配を目指した“共産主義”はとっくの昔に機能していなくて、ただの独裁国家になり下がっているし、民主主義なんて名前と形だけ。あるのは、ただ肥大した“極端な資本主義”のみなのだ。

希望を託せるのは?
 現在僕たちが生きているのは、そんな世界なのだ。では、それを人類は自らの力で矯正できるのだろうか?と考えた時、絶望的になるしかないでしょう。でもね、そんな時、僕には朗報がもたらされたのだ!
 まあ、ここから先は、話半分に聞いてください。僕のこと「頭おかしい」とは思わないでね。

 ダリル・アンカにチャネリングして、沢山の情報を我々に与えてくれているエササニ星のバシャールが最近言っていることは、間もなくバシャールとのコンタクトが終了するということ。彼の役目はもうすぐ終わるのだ。何故なら、チャネリングではなく、リアルな宇宙人とのオープン・コンタクトが2024年から2025年にかけて始まると彼は言っている。
 あっ、笑っているね!でも、皆さん知ってますか?真面目な話、アメリカでは、NASA(米航空宇宙局)及びペンタゴン(米国防総省)という政府レベルで、UFOの存在を公に認め、研究を行っているんだよ。ということは、秘密裏にすでに宇宙人とのコンタクトが始まっている可能性が大いにある。
 UFOに乗って地球に来ている宇宙人達がもし好戦的だったとしたら、とっくの昔にあちこちで戦闘が行われ、被害が出ているだろうから、彼等はむしろ“善意に溢れて”いて、使命感を持って地球を訪れていると考える方が自然だ。
 そんな宇宙人が、こんな情けない地球に対して、オープン・コンタクトによって何か突破口を開いてくれるのではないかと期待している「今日この頃」である。

来年炸裂する、僕じゃないと出来ない3つの企画
バシャールは言う。
「ワクワクする(exciting)気持ちは、その人が自身のハイヤーマインドと繋がっている証拠なのです。そしてそのワクワクに従って行動していくならば、そのワクワクは必ず次のワクワクを作り出し、またその一方で他の人のワクワクをも導き出し、その人が思ってもみないような結果を導き出していきます」

 一方、世の中の優等生達は、
「自分のワクワクなんか殺して、むしろつまらない事(勉強など)を我慢してやることに意義がある。競争に勝って、良い大学に入って、良い会社に入って、出世して・・・・」
と思っている人が多い。そういう人たちには、“結果を気にしない充実感”であるワクワクを否定しているから、全ての行動は、自分の出世などの“手段”として行うため、寄り集まってつまらない社会を作り出しているのだ。
 そこで僕は、バシャールが言う通り、自分のワクワクに躊躇せず従って行動することに決めた。
 そうするとね、大変なことが起こった!あるワクワクは次のワクワクを作り出し、ワクワクしてない時がほとんどなくなった。と同時に、僕の“祈りの本質”が変わった。祈り始めると、すぐにワクワクしている自分に到達する。それは、ハイヤーマインドに繋がっているということで、同時に、ハイヤーマインドを通して、大宇宙のエネルギーに繋がっていることなんだと実感するようになった。

 僕が、バシャールに出遭ったのが、コロナ禍の2020年だが、それよりずっと前から、僕を“バシャール的生き方”に導いていたものがある。それがスキーだ。忘れもしない。2009年の暮れから僕はスキーにハマった。
「なんでこんなに僕を捕らえるのか?」
と思ったが、それに抗うことはできなかったし、逆に、この情熱に従うことが僕をどこに運んでいくのか、興味があった。

 そして運命が待ち構えていたように、僕はバシャールに出遭い、自分のワクワクに、意識的かつ積極的に従って生きるようになった。そして、気が付いてみたら、スキーのキャンプを行うようになり、さらに、今の僕には、他に2つのプロジェクトが進行している。

マエストロ・キャンプ
 数年前から始めている「マエストロ、私をスキーに連れてって」キャンプで、僕は初めて、自分じゃないとできないユニークな企画を始めた。これは、合唱指揮者や指揮者という、いわゆる公(おおやけ)な「仕事」の領域とは一線を画すが、さりとて、ただの“私生活”の延長というものでもない。
 音楽家あるいは音楽に興味ある人たちを対象にしているので、僕が音楽家であることで初めて成立する企画だし、相棒の角皆優人(つのかい まさひと)君は、プロ・スキーヤーでありながら音楽を聴く耳はプロフェッショナルなレベルだから、スキー&音楽が、高いレベルでクロス・オーバーする企画だ。
 現に、名古屋在住のソプラノ歌手である飯田みち代さんなんか、今年も早々と参加を決めた。そして毎年、
「とても大きなヒントをもらった」
と言って帰って行くし、現に、今年の8月の「ローエングリン」のエルザを歌って、もうお孫さんがいる年になっても(失礼!)、まだまだ発声法のレベルから成長を続けているのを確認し、この人はスキーを続けている限り、どこまでも無限に伸びていくのだろうなあ、という“生き証人”のようになっている。

 ちょっと残念なのは、キャンプの定宿となっていたペンションのカーサビアンカが、先シーズンを最後に店を閉めてしまったため、参加者がそれぞれの宿泊先を自分で予約しないといけないこと。それに加えて、今シーズンは、新型コロナ・ウィルスが収まってきて、世の中の人がいろんなところに戻ってきて、スキー客もいっぱいなんだ。

 何人かの人が僕に言ってきているのは、
「1月のAキャンプに参加したいのだけれど、宿がどこもいっぱいです」
ということ。でも3月のBキャンプは、まだ余裕があるみたいだから、どうか今からでもどんどん申し込んで下さいね。

 ちなみにAキャンプは、
1月20日(土曜日)、21日(日曜日):プレキャンプ19日(金曜日)
Bキャンプは、
3月9日(土曜日)、10日(日曜日):プレキャンプ8日(金曜日)

詳しくは、「マエストロ、私をスキーに連れてって」キャンプの欄をご覧ください。
12月31日まで早割(1割引)か効きますのでお早めに!

アッシジ祝祭合唱団
 アッシジ祝祭合唱団は、全曲僕の作曲で来年7月20日土曜日に、イタリアのアッシジにある聖フランシスコ聖堂で演奏会を行うという企画だ。そのために合唱団を新たに結成して、すでに練習を重ねているが、そんな演奏旅行に付き合ってくれる奇特な旅行会社があるんだね。フルスコア・インターナショナルといって、いろんな企画を成功させている。
 普段は、練習も旅行代金の中に入れて、数回の練習で「ウィーンのシュテファン大聖堂でモーツァルト『レクィエム』」とか、「バチカンで『第九』」とか、海外での演奏を企画する会社であるが、僕の作る合唱曲は、みんなにとってはほとんど未知な音楽だし、おまけにけっして易しくはないので、そんな練習回数ではとても本番にまで持って行けない。
 だから、旅行社におんぶに抱っこではなくて、こちらが自主的に合唱団員の募集を行い、独立採算制にして、団費を団員から集めて、練習場を借りる費用や、指導者及びピアノ伴奏者へのギャラ等に宛てることにした。

 こうして9月2日に誕生した「アッシジ祝祭合唱団」であるが、来年から、練習も毎週土曜日午前中になり、それにつられて練習内容もより丁寧になって、僕の来団も多くなるので、皆さん、今からでも興味のある方は、まだまだ全然間に合うので、是非参加してください!発足から団員も増えて、現在約40名ほどになっているということです。
 一応、「アッシジに行こうと思っている人の参加」が原則だけれど、世の中、出張も入れば転職もするだろうし、何があるか分からないから、旅行最終申し込みはまだなので、とりあえず試しに練習参加してみることも含めて、団費を払って譜面を買ってくれる人なら、差し当たって誰でも受け入れます。

 この演奏会は正式にはアッシジのみで行うため、国内で壮行演奏会を6月8日土曜日に行う予定。今のところ四谷の番町教会を仮押さえしているけれど、100名も入らないところなので、年明けに団員達と相談して、みんながもっとお客さんを呼びたい、という意見ならば、新たにどこかの小ホールを借りて行うことも可能性に入れている。

 この企画だけは、僕じゃないと成立しないものだから、僕も全力投球して、自分の守護聖人である聖フランシスコに喜んでもらうようなものを携えてアッシジまで行きたい。もろもろのこと、興味ある方は、ホームページ内の「アッシジの募集ページ」から入ってみてください。見学だけでもいつでもOKです。

にもオーケストラ=オイリュトミー・プロジェクト
 にもプロジェクトに僕が関わることについても運命的なものを感じる。総合芸術監督の小林裕子さんからこのお話しをいただいた時に、来たー!と思って、
「絶対やりたい!やらせてくださーい!」
という感じで引き受けた。

 昔、ルドルフ・シュタイナーに傾倒し、自分でもオイリュトミーを踊り、音楽オイリュトミーではピアノを弾いていたし、天使館の笠井叡(かさい あきら)氏に頼まれて公演のための音楽を作曲したこともある僕であるが、このあたりでもう一度、自分の音楽のあり方とオイリュトミーとの関わりを見直してみたい、と思っていた矢先だったのだ。
 それに、オペラやワーグナーの楽劇を指揮する僕が、第九は別としてシンフォニーに関わることは、最近ほとんどなかったので、その意味でも新鮮である。


 こんな風に、僕が、僕であり、僕でしかないことを実証するような、東京及び愛知のふたつの公演は、これが天の意志であって、今だからこそ僕にもたらされたものとして、深く受けとめ、本番に向けて邁進していきたいと思っている。

オーケストラの公演は、
2024年8月17日土曜日 パルテノン多摩
2024年8月24日土曜日 愛知県長久手市文化の家 森のホール

みんな根本に戻ろう
 「ワクワクすることでハイヤーマインドにつながる」ということは、僕のワクワクが誰かに伝播することによって、僕のハイヤーマインドがその誰かのハイヤーマインドとコンタクトをすることでもあるのだ。

 僕は最近思うんだよな。たとえばキリスト教では、“我々の罪のために十字架に掛かったイエス”ばかり教えて、聖堂の前や屋根の上に十字架を立てているけれど、イエスは、十字架に掛かるためだけに、この世に来たわけではないと思うんだ。
 むしろ、
「心の貧しい人々はさいわいである。天の国はその人たちのものである」
とか、
「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」
と最初の方で伝えた教えの中に、よりワクワクがあるし、
“因果の法”を説いた釈迦の中にもワクワクがある。
 前にも書いたけれど、あらゆる宗教は、その根本に教祖のワクワクがあって、教祖がハイヤーマインドと繋がることによって起こったわけだが、後の人たちが結果的にそれを理解できなくて、そこから外れてバラバラになってしまうから、宗教間の争いが起きるのだ。

もっとみんな根本に戻って仲良くやればいいのに・・・・。

2023.12.25



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